2013年2月12日火曜日

男の子を育てる

8日(金)の保育参観・運営座談会には多くのご出席ありがとうございました。
今年度もいよいよ残り1か月となって参ります。
この3学期,子どもたちが有終の美を飾れるように,これまで同様のご支援ご協力よろしくお願いします。

さて,運営座談会の席上,「男女の育ちの差」についてお話をさせていただきましたが,言い足りなかった点が大分あったかなぁ!?と後々思うことでしたので,補足させていただきます。


「女の子の成長が目立ち,成長において男女の性差が大きくなってきている」

幼少期は男の子に比べて女の子の成長が目立つのが普通でしょう。
一般的な働きかけ・声掛けでも,女の子なら2・3回で分かってもらえるものを,男の子にはそうはいかない・・・。
幼少期,男の子より女の子の方が理解が早いので当たり前のことです。ではどうすればいいか?粘り強く働きかけ・声掛けをすることです。それこそ女の子の2倍3倍の働きかけを!
男の子は女の子に比べて無邪気です。それだけ愛らしい存在でもあります。
無邪気だからこそ手がかかるのです。愛らしさに負けずに,より多くの働きかけ・声掛けが必要なこと。そのことを意識して欲しいと思います。

子育てにおいて,これは男女にかかわらず「ついつい手を貸してしまう」ことは多いでしょう。
それが特に男の子であればなおさら。
無邪気だからこそ気があちらこちらに飛ぶ。集中力が続かない。。。

そこで「イラッと」して,男の子の無邪気さに根負けして手を貸す(してあげる)のではなく,「待ち」(グッと我慢)の姿勢をとってみましょう。
自分でさせる。自分でしなければならない。ことを意識させるようにしましょう!

子育てにおいての要諦。特に男の子においては
手をかけすぎない。待つ姿勢。
これを根底において男の子と関わって欲しいと思います。



最近「運動面において男の子に比べて女の子の成長が目立つ。」

これも上記の特性を捉えたらわかってもらえると思います。
家庭において保育において,同じ声掛けをすると,直ぐに行動に移せるのは女の子です。
それだけ女の子は意識をしてものごとに取り組めます。
限定された時間で同じ成長をと望めば,女の子が必然,男の子より秀でてしまうのは当然でしょう。

男の子は本来,女の子より闘争心をもっているはずです。
ではなぜ?
これが男の子が今の時代の人間であることの証左ではないでしょうか!?

近年は平等意識の下,「男の子だから」や「女の子らしさ」が,ある面否定された教育環境におかれているのが今の子どもたちです。
男の子が本来もつ能力を伸ばすためにも,「男の子だから」を意識した,心の優しさだけではない,心体の「強さ・逞しさ」を求める子育てが男の子には大切だと思います。

そのためにも,まずは子どもを下に降ろす。歩ませる。いつまでも抱っこすることの恥かしさも自覚しましょう。褒めるときには抱っこではなく,力強く抱きしめてあげましょう。
自立への足掛かりとして,まずは徐々に親が子どもから離れる。「獅子の子落とし」の意識,子どもを離していく意識も大事だと思います。
一方では,気持ちは常に寄り添いながら,くっ付くのではなく一定程度の距離感をもって子どもを見守って参りましょう。


野間幼稚園においても,男の子,女の子が本来もつ特性を十分理解して,本来もっている能力を伸ばし,「らしく」育つ教育を行っていきたいと思います,

ご家庭においては,特に男の子に対しては,今まで以上の「声掛け」と「待ち」の姿勢,そして自分で立たせる(歩ませる)ことを強く意識して子どもに関わって欲しいと思います。

以上,まだまだ言葉足らずかもしれませんが補足説明させていただきます。